CASE / 食品をつくっている現場
小さな食品の製造現場での記録です。ラインの最後に人が立って、一つずつ目で見て確かめていました。
1日あたり115分。ひと月20日なら、38時間が戻ってきます。
不良品を出すわけにはいかないので、最後は人が見ます。ただ、この作業には3つの困りごとがありました。
つまり時間の問題だけではなく、品質のばらつきの問題でもありました。
① 判断の基準を、言葉ではなく見本で決めた
「きれいに」ではなく、通すもの・弾くものを実物の写真で並べて基準にしました。ここが決まらないと機械も人も判断できません。
② 写真を撮ると、その場で判定が出る形にした
特別な装置は入れていません。撮って、判定を見る。迷ったものだけ人が確認します。
③ 人の仕事を「全部見る」から「迷ったものを見る」に変えた
人を外したのではなく、人が見る対象を絞ったのが実際のところです。
判断が毎回同じになったことでした。担当者が変わっても、疲れていても、同じ基準で通ります。 「あの人が見た日は厳しい」がなくなると、後工程のやり直しも減ります。
正直に書いておきます。全部を機械に任せてはいません。
迷うものは人が見ます。5分というのは「人が確認する分だけ残った時間」です。 100%の自動化を目指すと、かえって止まります。9割を機械で流して、1割を人が見る形が、いちばん現実的でした。
「最後に人が目で見て確かめている」工程があれば、業種は問いません。食品、部品、印刷、縫製、検針、書類のチェックなど。 通す/弾くの見本が用意できるかどうかだけが分かれ目です。
うちの工程でも同じことができるか相談する